開催趣旨

 2005年、市民の力で実現した「被爆60周年慰霊の夕べコンサート」(バッハのマタイ受難曲、演奏にはアメリカ、ヨーロッパ、日本から参加)から今年で10年になりますが、この間、多くの皆さんのお支えと市民の力でコンサートは毎年続き、しっかりとした伝統が築き上げられました。この伝統を10年後の80周年まで続けたいと願いつつ、節目の来年、2015年には、二日にわたって、市民ボランティアが平和メッセージと芸術的な発信をするチャリティー・コンサートを開きたいと思います。多くの皆さんのお力を貸して頂ければ幸いです。

 

 被爆後70年 が経過し、1945年 には子どもだった被爆者も歳を重ね、世界も成長しました。「こんな思いは他の誰にもさせてはならない」という被爆者のメッセージが広が り、科学的な知見にも裏打ちされ、良識ある国々が核兵器の非人道性を訴える国際会議を開催するまでになっています。1986年 以来、核保有国の保有する核弾頭数は減少の一途を辿り、核兵器の不使用声明に賛同する国も155に 増加、マーシャル群島共和国が、核保有9か 国を国際司法裁判所に提訴するまでになっています。来年の核不拡散条約再検討会議そして、70周 年関連の様々な活動が、強力な世界世論形成と、核廃絶への大きなうねり創出の契機となることを期待しています。

 そのためには、今年そして来年、私たち が渾身の力を振り絞って、核兵器廃絶そして平和のメッセージを発信する必要があります。それは、「核なき世界を目指す」との決意表明をし たオバマ大統領を「無力化」してしまうような大きな力が健在であり、作家のジョン・ハーシー氏が「被爆者にこそ核抑止力がある」と評価し た被爆者の皆さんも高齢化しているからに他なりません。


 今私たちが、力を合わせて核廃絶と世界 平和のために大きなエネルギーを創り出さなければ、被爆80年 は、全く違った意味で迎えなくてはならなくなるかも知れません。偶発核戦争の可能性も含めての最悪のシナリオを阻止し、輝ける80年 を迎えるためには、今私たちが、出来るところから、出来ることを、出来る人間が力を合わせて、しっかりと行動に移してゆくことがその出発 点になるはずです。


 音楽を初め、多様なパフォーミング・ アーツを通して、またインターネットを活用して世界に平和のメッセージを発信しましょう。