2005年 8.5慰霊の夕べコンサート

 被爆60周年という節目の年に、市民が主体となり、ドイツの著名な作曲家ロアマン氏により作曲された「広島の原爆犠牲者の慰霊のために」の世界初演をしました。そして、被爆国の日本、原爆を投下したアメリカ、ナチスの国ドイツが一緒になり、プロ・アマチュア・学生演奏家が共演し、バッハの「マタイ受難曲」を公演することにより、原爆の犠牲となった多くの市民に思いをはせ、静かにその冥福を祈り、核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を訴え続けている被爆者と広島のメッセージを発信しました。

主な出演者

ウーヴェ・ロアマン

 ドイツの著名な作曲家で、被爆60周年にあたり、広島の原爆犠牲者の死を悲しみ、慰霊するための「広島の原爆犠牲者の慰霊のために」を作曲し初演した。

 原爆投下時に8歳であった彼は、当時の新聞がその記事で埋め尽くされていたこと、また、少し後には映画館でその映像を見たことなどで大変なショックをうけ、それ以来そのときの印象を音楽で表現することは大事な課題であったそうである。

ヴォルフラム・コロセウス

 ウィーン生まれ、200年以上の歴史を誇るマンハイム国立歌劇場の常任指揮者。

 ウィーン音楽院で、パイプオルガンと指揮を学び、在学中既に、カラヤン、シュタイン、シノポリ等の伴奏ピアニストを務める。モーツァルトの「魔笛」、「コシ・ファン・トゥッテ」、「ドン・ジョヴァンニ」等からリヒァルト・シュトラウスの「薔薇の騎士」、「サロメ」にいたる大編成のものまで指揮をしている。

 このコンサートでは日・米のプロ・アマチュアの演奏家を束ねた。

イーストマン音楽院

 イーストマン音楽院は、イーストマン・コダック社の創業者であるジョージ・イーストマン氏が、1921年に私財を投じてロチェスターの小さな音楽学校を買い取り、ロチェスター大学の一部として開校したもので、その教育のレベルと質の高さは、全米第1位との定評を得ている。

 このコンサートで来日した学生も、そのレベルの高さを示していた。